2019年03月08日

3月8日 本日の川崎汽船

今日の日経に記事がありましたが、川崎汽船が2019/3期の連結最終損益が1,000億円の赤字になると発表したそうです。従来の発表では200億円の赤字でした。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42160690X00C19A3TJ3000/

https://www.kline.co.jp/ja/news/ir/auto_20190307487190/pdfFile.pdf

川崎汽船の株価は以下の通りです。

ここ最近はずっと下がっています。さて川崎汽船株を約38%保有するエフィッシモの取得単価はいくらでしょうか?2018年11月6日に提出された変更報告書によると、保有株数36,623,300株、取得資金の総額87,530,734千円のため、1株当たり2,390円です。今日の前場終値は前日比184円安の1,384円(▲11.73%)ですから、けっこうな含み損を抱えていることになりますね。抜本的な改善策を講じないと、株価は上がらないでしょう。

2018年11月6日の変更報告書でエフィッシモは川崎汽船株の保有目的を「純投資」から「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」に変更しました。そして川崎汽船は業績予想を大幅に下方修正し株価は大幅に下落しました。エフィッシモの含み損の額は約368億円です。エフィッシモは何も行動を起こさないでしょうか?この状況において何もしないという選択肢はないように思います。では何を?

会長選任議案の否決ではないでしょうか?社長選任議案は否決しないと思われます。社長を否決してしまうと経営が混乱すると株式市場が捉え、株価がまた下落するかもしれないからです。会長なら実質的な混乱はなく(本当はあると思いますが)、「抜本的な対策を講じないと次は社長だぞ!」という脅しにもなりますから。

なお日経の記事には

川崎汽船が他の船主から借りているコンテナ船とばら積み船の約25隻を契約満了前に解約する。解約費用として500億円を特別損失に計上する。解約するコンテナ船は統合会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)にまた貸ししていたものだ。川崎汽船はONEに共同出資する日本郵船や商船三井に比べて、船主との間で不利な用船契約を結んでいたとみられる。

とあります。なぜ2社と比べて不利な用船契約を締結してしまったのでしょうか?非常に気になります。ま、エフィッシモによる株式取得とは関係ないのでしょうけどね。関係あったとしたらマズイですからね。

 

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