2020年04月27日

大戸屋~週刊文春まで記事にしはじめました~

以下、週刊文春まで大戸屋vsコロワイドの件を記事にしはじめました。

“業績低迷”大戸屋から“店内調理”がなくなる? 「牛角」のコロワイドが買収に動く

大戸屋はなぜこうなるまでほうっておいてしまったのか・・・。株式を約19%しか持たない創業家ともめれば、いずれ創業家が第三者に保有株を譲渡してしまうことは簡単に想像がつくことでした。以下のとおり、過去の記事やコラムで指摘しています。

大戸屋~こうなることは容易に想像できました~

私はけっして買収防衛策で経営陣を守れといっているわけではありません。「会社」を守れ、と言っています。ここで言う会社とは、株主や従業員、経営陣、取引先、地域社会といった会社を構成するステークホルダーの価値のことを言っています。

コロワイドが大戸屋に対して株主提案をしていますが、その後、TOBや第三者割当増資等により大戸屋を連結子会社化すると報道されています。これ、本当に大戸屋の株主にとって得策と言えますか?言えません。なぜなら、TOBの諸条件(価格、どれくらい買うのか、期間等)も不明ですし、第三者割当増資の規模も不明だからです。

コロワイドが現状で大戸屋の取締役会を実質的に支配してしまったら、コロワイドにとって都合のよい方法で大戸屋が連結子会社化されるリスクがあります。株主はそれでいいのでしょうかね?

大戸屋は全ステークホルダーの利益を考えて、時間と情報を確保することができる事前警告型買収防衛策をちゃんと導入しておくべきでした。創業家ともめていようが、ちゃんと導入しておくべきだったのです。ただ、大戸屋がもう守れないかと言われれば、そうではありません。ちゃんと守れる手段はあります。

No.810 大戸屋はまずこうすることが勝利への第一歩!

No.814 大戸屋がコロワイドに勝つためには?~個人株主の心に響く反対意見を作ってみました~

No.815 大戸屋が株主提案に勝ったら次はこう戦えばよし!

No.816 大戸屋がホワイトナイトに救出依頼をするのならこういう形にしてみては?

ただし、腹をくくる必要はあります。

なお買収防衛策と言うと「今の時代に買収防衛策?時代錯誤だ!」という方がいらっしゃいますが、決してそんなことはありません。今の時代だからこその事前警告型買収防衛なんです。これだけ敵対的TOBが増えてきた時代だからこそ、事前警告型買収防衛策が必要なんです。

今のご時世、事前警告型買収防衛策を保身のために使うことなど不可能です。株主や従業員などのステークホルダーの利益を無視した防衛行動などとれませんから。

 

 

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