2021年09月03日

関西スーパーが敵対的買収提案をされるに至った経緯

以下のとおり、エイチ・ツー・オー・リテイリングの

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC025T20S1A900C2000000/

関西スーパーは8月31日、阪急阪神百貨店を運営するエイチ・ツー・オー・リテイリング(H2O)系のスーパー2社との統合を発表したが、6月に水面下で買収提案していた首都圏地盤のスーパー、オーケー(横浜市)が待ったをかけた。

日経の記事で以下のとおり条件を比較しています。

 

H2O

オーケー

統合方法

株式交換を経て経営統合

1株2,250円でTOBの上、完全子会社化

統合後の体制

役員らは同様の地位を維持

現社長、会長の続投

店舗運営

共同物流、調達コストの削減など

常時低価格戦略の導入など

メリット

それぞれのブランドの特色を維持する

社名を維持し共同のロゴを検討

関西スーパーがここに至ってしまった経緯は以下のとおりです。

2016年9月1日  オーケーが関西スーパー株の大量保有報告書を提出。保有割合5.60%

2016年9月2日  オーケーが変更報告書を提出。保有割合8.04%

2016年10月27日 関西スーパーがH2Oとの業務資本提携、第三者割当を公表

2016年11月17日 H2Oの関西スーパー株の保有割合10.02%

2021年8月31日  関西スーパーとH2Oグループとの経営統合を公表

オーケーが関西スーパーの株式を敵対的に取得したのは2016年9月1日とずいぶん昔のことです。「敵対的株式取得」という表現にしたのは、当時、以下の日経記事を読んだからです。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ01HRO_R00C16A9TI5000/

両社にこれまで取引関係はない。オーケーは報告書の保有目的に政策投資、営業関係強化とともに「重要提案行為等を行うこと」と明記。関西スーパーは「報告書で把握した。オーケー側に意図を確認中」としている。

以下、当時のコラムでまとめています。

https://ib-consulting.jp/column/93/

またH2Oとの業務資本提携に関しても以下のコラムで当時まとめました。これがオーケーへの対抗策なのだとしたら「やりすぎ」です。

https://ib-consulting.jp/column/96/

 

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