関西スーパーが敵対的買収提案をされるに至った経緯
以下のとおり、エイチ・ツー・オー・リテイリングの
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC025T20S1A900C2000000/
関西スーパーは8月31日、阪急阪神百貨店を運営するエイチ・ツー・オー・リテイリング(H2O)系のスーパー2社との統合を発表したが、6月に水面下で買収提案していた首都圏地盤のスーパー、オーケー(横浜市)が待ったをかけた。
日経の記事で以下のとおり条件を比較しています。
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H2O |
オーケー |
統合方法 |
株式交換を経て経営統合 |
1株2,250円でTOBの上、完全子会社化 |
統合後の体制 |
役員らは同様の地位を維持 |
現社長、会長の続投 |
店舗運営 |
共同物流、調達コストの削減など |
常時低価格戦略の導入など |
メリット |
それぞれのブランドの特色を維持する |
社名を維持し共同のロゴを検討 |
関西スーパーがここに至ってしまった経緯は以下のとおりです。
2016年9月1日 オーケーが関西スーパー株の大量保有報告書を提出。保有割合5.60%
2016年9月2日 オーケーが変更報告書を提出。保有割合8.04%
2016年10月27日 関西スーパーがH2Oとの業務資本提携、第三者割当を公表
2016年11月17日 H2Oの関西スーパー株の保有割合10.02%
2021年8月31日 関西スーパーとH2Oグループとの経営統合を公表
オーケーが関西スーパーの株式を敵対的に取得したのは2016年9月1日とずいぶん昔のことです。「敵対的株式取得」という表現にしたのは、当時、以下の日経記事を読んだからです。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ01HRO_R00C16A9TI5000/
両社にこれまで取引関係はない。オーケーは報告書の保有目的に政策投資、営業関係強化とともに「重要提案行為等を行うこと」と明記。関西スーパーは「報告書で把握した。オーケー側に意図を確認中」としている。
以下、当時のコラムでまとめています。
https://ib-consulting.jp/column/93/
またH2Oとの業務資本提携に関しても以下のコラムで当時まとめました。これがオーケーへの対抗策なのだとしたら「やりすぎ」です。