大日本印刷がPBR1倍宣言

今日の日経7面の記事です。

大日本印刷が「PBR1倍宣言」　始まったJTCの逆襲

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD224TN0S3A220C2000000/

そして2月24日の記事です。

大日印の社長、初めて投資家向け説明会に出席　対話重視

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0983S0Z00C23A2000000/

大日本印刷の社長が初めて投資家向け説明会に出席する。これまで株主総会を除く決算や経営戦略などの説明会では北島義斉現社長だけでなく、父の義俊前社長も出席してこなかったが、3月9日に開く新中期経営計画説明会では現社長が登壇。市場との対話路線に転換し、成長戦略への理解を求める。同社株は著名アクティビスト（物言う株主）の米エリオット・マネジメントが保有している。

投資家との対話を積極的に行ってこなかった大日本印刷の社長が対話路線へと転換したそうで、好感されているようです。これ似たようなケースが過去ありましたね？以下のコラムで取り上げたファナックです。

https://ib-consulting.jp/column/241/

ファナックも当時、IRを全然やってこなかったのだが路線を変更した！と取り上げられていました。たしか株価にも好影響があったように記憶しています。

ただ、ファナックも「そうだ！これからは株主重視の時代だ！IRを積極的にやるぞ！」と考えたわけではないでしょう。ファナックが路線を変更したのは以下のとおり、サードポイントに投資されたからでは？？？

https://ib-consulting.jp/column/243/

今回の大日本印刷もエリオットの影響があるのでしょうし、かつてのファナックもそうでした。アクティビストが日本の会社に影響を与えているのは事実でしょうし、これからもその圧力は強まります。

日本の上場会社は株主至上主義の入り口にたったばかりです。本格的な敵対的買収時代はこれからです。