旧村上ファンドがまたアークランズの大量保有報告書を提出
旧村上ファンドがアークランズの大量保有報告書を提出しました。正確には「また」提出しました。
2022年
10月4日 5.06%
10月21日 4.00%
2023年
4月6日 5.03%
初回は2022年10月4日です。そして以下でもまとめましたが、10月4日に大量保有報告書を提出したけど、10月4日の株価終値1,491円に対して、翌10月5日の株価が始値1,681円、高値1,685円、安値1,629円、終値1,645円となったせいか、5日から売却を開始しました。そして10月21日に変更報告書を提出し、保有割合が5.06%から4.00%になったことが判明しました。
https://ib-consulting.jp/newspaper/4522/
本日提出された大量保有報告書に記載の最近60日間の売買状況によると、1月30日から取得を開始していますが、たぶんもう少し前から買っているのではないかと思われます。以下、アークランズの最近1年間の株価です。
2022年10月ころにドカンと上げているのは旧村上ファンドの登場による影響でしょう。そして売却したことが判明すると一気に下がりました。年が明けた2023年1月頃にまた下げてますね。正確には1月13日の終値1,557円に対して、翌営業日である1月16日の終値が1,420円になっています。おそらく以下1月13日に公表した業績予想の修正の影響でしょうね。
https://www.arclands.co.jp/ja/ir/news/auto_20230113589241/pdfFile.pdf
想像ですが、旧村上ファンドは業績予想の修正の結果、株価が下がったためまた買い増ししたということかと思われます。
アークランズの安定株主比率ですが、以下(有料です)のとおり割と高いです。外部から見ると約36%、実際にはもう少し高いと思います。
https://ib-consulting.jp/column/4501/
旧村上ファンドの狙いはなんでしょうか?もちろん株価を上げて儲けることというのは言うまでもありません。ではどうやって???
1つは皆さんご存知のとおり、自己株TOBですね。もう1つは?再編ですね。では誰が?
ニトリに出てきてほしいのでしょうかね?村上さんは以下のとおり、以前島忠の株を持っていました。島忠に対してニトリがカウンターTOBをかけた際、以下のように言っています。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00121/102200027/
「ニトリが対抗TOBを仕掛けるというニュースを知ってびっくりした。ありがとうと言いたい」。自らが率いるファンドを通して島忠株を8%強保有している物言う株主、村上世彰氏は10月21日、日経ビジネスの取材にこう語った。村上氏はここ数年、ずっと島忠に投資し「経営陣と株主価値の向上を巡ってやりあっていた」という。
さてどうなるか?株価が上がればまたすぐに出ていくかもしれませんし、期待値ほど上がらなければ買い増してくる可能性もあります。こればっかりはわかりません。そういえば島忠株ってオアシスも持っていましたね。アークランズには旧村上ファンド以外のアクティビストはいないのでしょうか?
最近村上さん、よく大量保有報告書・変更報告書を提出していますね。暖かくなってきたから活動再開???
しかしアークランズも当初出て行ったときは「ラッキー!出て行ったぞ!」と思ったかもしれませんが、舞い戻ってきたときのショックは大きいでしょうね。なおアークランズは今日の大量保有報告書を見て驚いたわけではないと思いますよ。たぶん個別株主の情報提供請求をしてチェックしていたと思います。