ニデックが牧野フライスに対して株主名簿閲覧謄写請求
以下の通り、牧野フライスに対して敵対的TOB(提案)をしているニデックが株主名簿閲覧謄写請求を実施したようです。
https://www.marr.jp/shared_files/contents/manews/57/57473/57473.pdf
そして以下は牧野フライスの公表資料ですが、アドバイザー体制です。LA西村あさひとサリクロ、FA野村、株主対策IRジャパンだそうです。
https://www.marr.jp/shared_files/contents/manews/57/57481/57481.pdf
LA西村あさひというのは以下のコラムでもお伝えした通り、予想通りです。あてずっぽうではなく、一応根拠があって言っていました。
https://ib-consulting.jp/column/5404/
https://ib-consulting.jp/column/5405/
そして以下の日経の記事。株主名簿閲覧謄写請求についてです。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF281SE0Y5A120C2000000/?n_cid=NMAIL006_20250128_H
ニデックは28日、工作機械大手の牧野フライス製作所に提案しているTOB(株式公開買い付け)を巡り、牧野フライスに株主名簿の閲覧と謄写を請求したと発表した。牧野フライス株を最小単位の100株取得し、27日付で請求書を提出した。牧野フライス株を保有するほかの株主に対して、郵便物を発送する際などに活用する。 株主名簿の閲覧・謄写請求権は会社法で株主に認められている権利だ。名簿上の氏名や住所を閲覧、コピーすることができるようになる。ニデックは2024年12月27日にTOB提案を公表した際は牧野フライス株を保有していなかったが、今回の閲覧請求のために少数の株を取得した。 |
これから株主に対して公表資料などを郵送したり、TOBに応募してほしいと連絡したりするのでしょうけど、株主名簿を入手しても電話番号は書いてありません。だから今後株主名簿を入手した後、株主に対してアンケート調査などを実施するかもしれません。そしてそのアンケート調査に「電話番号」を書くところを設けて、それによって電話番号を入手し、株主に対して電話連絡をする、という流れを想像します。
牧野フライスとニデックの両社ともがやるのかな?IRジャパンさんの得意技でもありますね。
さて、本格的な敵対的TOBの試合が始まりました。大変失礼な言い方で申し訳ないのですが、この試合は泥仕合になるし、血みどろの戦いになる可能性が高いだろうなあと私は見ております。
牧野フライスさん、貴社は守りたいものが明確になっていますでしょうか?まずはそこをきちんと議論して整理したほうがよいです。そこをはっきりさせておかないと、防衛戦略が迷走しますから。
最終的にどうしたいのか?を決めるのは特別委員会ではなく皆さんですから。そこを間違えないことです。