No.473 マクセルHDの大量保有報告書を新たな投資家が提出

マクセルHDに関しては、村上ファンドが2018年10月24日に5.16%の大量保有報告書を提出しました。その後、10月31日に変更報告書を提出し保有割合は6.50%になりました。その後、マクセルHDの出来高は増えたようなのですが、村上ファンドの変更報告書は提出されておりません。しかし、別の投資家が大量保有報告書を提出しました。ユーソニアン・インベストメンツ・エルエルシーという投資家が11月21日に保有割合5.00%の大量保有報告書を提出しました。最近60日間の売買状況は以下の通りです。

ここに記載されている保有株を足しても1.62%にしかなりませんので、この投資家はずいぶん前からマクセルHDの株式を買っていたのだと思われます。さてユーソニアンという投資家はどういう投資家なのでしょうか？マクセルHDの大量保有報告書の保有目的欄には「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこともありうる」とあります。株主提案などをすることもあり得るということです。ただ、この保有目的については昨今いろんな投資家が念のため記載している場合がありますので、これをもって「アクティビストだ！」と決めつけることは危険です。しかし、検索すると以下のような記事がありました。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-09-19/PEZL3O6S972J01

うーん、ちょっとうるさめの投資家なんでしょうね・・・。ADEKAと日本農薬の件で文句言ってた投資家です。コラムNo.434でまとめています。

マクセルの件で言えることは、アクティビストの目の付け所は似ているということです。また、村上ファンドに狙われなくても、他のアクティビストには狙われる可能性があるということですし、一緒になって狙われることもあります。