2023年03月29日

No.1504 東芝の体質

まず以下のコラムに書きましたが、東芝のアクティビストに対する第三者割当増資をアレンジしたゴールドマンサックスは200億円の手数料を手にしたそうです。

https://ib-consulting.jp/column/972/

そして以下の記事をご覧ください。

https://www.asahi.com/articles/ASQ8B6FD4Q8BULFA00N.html

東芝は10日、非上場化などを検討する社内の特別委員会にかかる今年度の関連費用が、当初の想定より30億円増えて130億円になると明らかにした。この日発表した2022年4~6月期決算の資料で明らかにした。

これ2022年8月10日の記事です。直近だともっとかかっているでしょうね。

第三者割当増資の際に200億円、今回の非公開化対応で130億円以上の手数料を金融機関や弁護士事務所に支払っているということです。

私、200億円と130億円が「高い!」と言っているわけではありません。価値のあるアドバイスだったらちゃんと払うべきです。

ただ東芝って、本当にこういった手数料を支払わなくてはならない会社だったのか?もっと対応を根本的に見直したら、これらの手数料を支払う必要のない会社だったのではないかと思っています。

不正会計を真摯に反省し「我々は上場会社としてふさわしくない。いったん上場を廃止し、会社の中身を見直し、精査する。」として出直すべきだったのでは?無論、私のような者が知らない何かがあるため上場にこだわったのかもしれませんが、東芝ってあんな不正会計をしていたんですから当然、上場廃止すべきだったんですよ。

本来上場会社としてふさわしくない会社だから、今もまだ上場会社としての体をなしていないから、こんなことになるのでしょう。

非公開化にしたってそうです。何のための非公開化?アクティビストがイヤだから?アクティビストのせいで経営を混乱させられるから?どこの会社もアクティビストに混乱させられとるわい!そんなことを言っていたら、二度と上場できませんよ?アクティビストに狙われない会社なんてないのですから、狙われるたびに上場廃止しなくちゃいけなくなりますよ。

これが東芝の体質なんでしょう。東芝の体質とは???

私の言いたいことは今日の朝日新聞の東芝関連記事にコメントとして掲載されています!どうぞご覧ください!

 

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