2024年03月13日

No.1710 何か匂う気がする・・・

以下のニュースをご覧ください。

山陰合同銀行 全国の地方銀行で初 代表取締役に女性起用へ

https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20240311/4030018490.html

山陰合同銀行によりますと11日開かれた取締役会で、米子営業本部長を務める吉岡佐和子執行役員を、銀行のナンバー3にあたる代表取締役専務執行役員に起用することを決めました。
代表取締役に女性を起用するのは、第二地銀を除く全国の地方銀行で初めてだということです。
また、社外取締役を1人増員し、東京のコンサルティング会社の社長を務める、アイルランド国籍のグレム・デイビッド・ナウド氏を新たに起用する方針で、取締役に外国人を起用するのも全国の地方銀行で初めてだとしています。

ちなみに今回の人事で取締役会の過半が社外です。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/8381/tdnet/2408478/00.pdf

私、このニュースを見た当初「大丈夫かいな。旧村上ファンドに狙われた業界でこんな先進ガバナンスやって大丈夫?村上さんが登場して何かしら提案してきたら、この社外取締役が「村上さんの提案に賛成すべきだ!」とか言い始めたらどーすんの?」と思っていました。

・・・これ、逆の可能性はないですかね???

つまり、すでに旧村上ファンドに買われており、ガバナンス体制の改善を事前にやっておいた、旧村上ファンドが株主提案をしてきても否決できるように、といった見方をすることもできます。あくまでカンですから、あまり信用はしないでくださいね。

以下、山陰合同銀行の最近のIR資料です。

https://www.gogin.co.jp/ir/news/

ほか、ネットで山陰合同銀行のニュースを検索すると以下のようなものもあります。

山陰合同銀、預かり資産残高8000億円超え 2年前倒し、野村証とのビジネス進展

https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031200824&g=eco#goog_rewarded

中計は2月22日に公表されていますが、前回は2021年3月19日に公表していますね。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/8381/tdnet/1945842/00.pdf

その前は2018年4月2日です。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/8381/tdnet/1569902/00.pdf

しつこいですが、その前は2015年3月25日です。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/8381/tdnet/1226392/00.pdf

中計の公表前倒し・・・まあPBR1倍割れ対応もあるので早めにという気持ちがありそうではあるものの、でも3月下旬でも十分ですよね?こういった地銀みたいに前例踏襲っぽい業界で、1カ月も前倒しにしますかね?中計の1カ月前倒し公表ってけっこう大変でしょう?

そして、中計と同時に還元方針の変更、増配を公表していますね。気になるなあ~。

山陰合同銀行の株主構成は以下の通りです。2023年3月末。

時価総額が1,866億円。外から見た安定株主比率は、法人15.98%+日本生命2.62%+従業員持株会2.25%+明治安田生命1.96%+住友生命1.93%+第一生命1.45%=26.19%。ちょっと安定株主比率が高いけど、時価総額的にはねらい目だし、外国人も約16%います。

村上さんのことなので、地銀の大量保有報告書を提出することはせず、招集通知の大株主の状況に登場し、しかも山陰合同銀行以外にも登場、そしてあおぞら銀行の株もまだ持ち続ければ、思惑で株価が急騰するかもしれません。

これ、以前もやったことなんですけどね。以下です。けっこう人って忘れっぽいですし、特に株式市場は脳みそで考えずに反射神経で勝負する投資家もいますから。

No.1463 旧村上ファンドの地銀に対する狙いⅡ

No.1545 旧村上ファンドは地銀株をどうしたのか?

投資は自己責任でお願いしますね。

 

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