2024年09月11日

No.1857 日経「アクティビストも見られている」という記事について

以下の日経の「大機小機」に掲載された記事です。まったく本業の立て直しの方向性すら見えていないダイドーリミテッドが大規模株主還元をし、そして「本業の立て直しだ!」とおっしゃっていたストラテジックキャピタル丸木さんがソッコーで株を売却しました。けっこう批判されていますが、私に言わせると「これぞアクティビスト」です。本業の立て直しなんて知ったことではない、株価が上がって期待値を上回れば売却する、それが我々の仕事だ、と。投資家の信頼なんて知ったことではなく、そもそも株式市場は生き馬の目を抜く世界だ、ただただ預かった資金を運用し受託者責任をまっとうする。これがアクティビストです。ターゲット会社に経営改革などの主張をしている場合も、それはただただ株価をあげるためであり、改革がされようがされまいが関係なく、彼らは株価を上げることでシビアに儲けを追求する存在です。
ただあれだけ日経新聞の広告などを使って「経営改革だ!」とぶち上げたのですから、「言っていることとやっていることがあまりに違いすぎる」という批判が起きるのは当たり前です。でも、丸木さんは本音ではどうとも思っていないんじゃないでしょうか?たしかに一部の投資家の信頼を失ったかもしれませんが、彼のこれからの投資活動に大きな影響を与えることはないでしょう。ただし、確実に失ったものがありますが、それは世の中一般にはまだ理解されていません。それを今回はまとめます。丸木さんが失ったものはなんでしょうか?

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