2024年12月12日

No.1924 オアシスに対する花王の主張

以下、オアシスが花王に対して社外取締役5名の株主提案をするみたいですが・・・。

花王、「事実と異なり遺憾」 香港ファンドの提案受け

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC116A90R11C24A2000000/

花王は11日、アクティビスト(物言う株主)として知られる香港投資ファンド、オアシス・マネジメントから社外取締役の候補者5人を推薦する提案を受けたと明らかにした。オアシスは花王が提案を十分に検討しなかったなどと主張している。花王は「事実とは異なり大変遺憾」とコメントした。

オアシスは11日に発表した文書で、推薦した5人の候補者について花王が面談もしないまま、2日に2025年3月の株主総会で提案する別の候補者を発表したと主張。「深く失望し、不誠実な対応だ。国際的に経験豊富な社外取締役の選任が変革を進め、グローバルな競争に勝つために不可欠だ」としている。

これを受けて花王は「オアシスからの提案の前にすでに内定を決議していた。取締役などの選任は適切に審査している。候補者の誰とも面談しないまま前倒しで社外取締役候補を発表したという主張は事実とは異なり、大変遺憾だ」とした。

花王は以下の通り、12月2日に「取締役候補者及び監査役候補者に関するお知らせ」を公表しています。

https://www.kao.com/content/dam/sites/kao/www-kao-com/jp/ja/corporate/news/2024/pdf/20241202-001-01.pdf

念のため昨年の役員候補のプレスを確認したのですが、以下、2023年12月1日に出しているのは「執行役員等の異動に関するお知らせ」なんですよね。

https://www.kao.com/content/dam/sites/kao/www-kao-com/jp/ja/corporate/news/2023/pdf/20231201-001-01.pdf

で、2023年3月総会の役員候補に関するプレスが出ているのは、2023年2月2日なんです。

https://www.kao.com/content/dam/sites/kao/www-kao-com/jp/ja/corporate/news/2023/pdf/20230202-002-01.pdf

2022年の状況を見ましたが、タイミングは同じですね。取締役人事の公表は2022年2月2日です。

https://www.kao.com/content/dam/sites/kao/www-kao-com/jp/ja/corporate/news/2023/pdf/20230202-002-01.pdf

例年、12月上旬に公表しているのは執行役員人事のようで、取締役人事は年明け2月のように見えます。なぜか今年は取締役人事も12月に公表されており、例年よりも早い気がします。このあたりをオアイスがつついてきたらどう反論するのかなと気になっています。私の誤解だったらまことに申し訳ないのですが・・・。

もちろん花王には理屈や言い分があるのだと思いますが、オアシスというアクティビストにしてみれば「なぜ例年と異なるタイミングで取締役人事を公表したんだ!」「我々からの提案を検討しないためじゃないか!」となるわけです。オアシスがどのような点を指摘してくるのか?そしてそれに対して花王がどう反論するのか?非常に参考になるケースだと思います。

 

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