2022年09月09日

No.1389 シダックス取締役が自社株買い案 オイシックスTOB代案

以下、今日の日経の記事です。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC087YU0Y2A900C2000000/

シダックスの一部の取締役が、筆頭株主の投資ファンド、ユニゾン・キャピタル(東京・千代田)の保有株を自社株買いすることをシダックス創業家らに提案したことが8日、わかった。ユニゾン保有分については、オイシックス・ラ・大地が取得を目指してTOB(株式公開買い付け)をしている。シダックス取締役会は一般株主の利益を損なうおそれがあるとして反対し、TOBは成立の見込みがたっていない。自社株買いは有効な代替案の一つになると主張している。

ユニゾンファンドが所有する14,792,959株をオイシックスではなく、シダックスが自社株買いで対応するということですか?

TOBに反対した3人の取締役は、一般株主の利益が損なわれる可能性があることを懸念している。TOBが成立すると創業家とオイシックスが6割の株式を保有し、両者でシダックスの経営を握ることになる。外食大手のコロワイドが給食などフードサービス事業の買収を提案していることが明らかになっており、どちらが企業価値を高めるかを比較検討する機会が奪われることを指摘する。

ユニゾンファンドが所有するシダックス株がオイシックスに移ると、創業家とオイシックスが6割の株式を保有するから、コロワイドの買収提案をきちんと検討しないだろうと言うことを懸念しているのでしょうか?

では、ここでシダックスの主な株主を見ておきましょう。オイシックスの以下のプレスリリースによると、創業家は18,331,412株所有しています。総議決権株式数はP3下段~P4上段に記載されている(注2)にある54,742,249株とします。創業家の所有割合は33.49%です。ユニゾンファンドが所有する株数は14,792,959株なので、所有割合は27.02%です。

https://www.oisixradaichi.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/d4b98052f3c7459912071950dc707ae6.pdf

では、このユニゾンファンドが所有する14,792,959株を仮にシダックスが自社株買いをしたらどうなるでしょうか?総議決権株式54,742,249株から自己株となる14,792,959株をマイナスすることになるので、総議決権株式数は39,949,290株になります。

では創業家の所有割合は何%になるのでしょうか?創業家18,331,412株÷総議決権株式数39,949,290株=45.89%です。

これ、自社株買いしたら創業家の所有割合が50%近くになりますけど、その状態でコロワイドの買収提案をまともに検討しますか?シダックスの取締役会は創業家の意向によって入れ替えられるのでは?仮にこの状態でコロワイドがTOBをかけてきたとしても、成功しないでしょ?

これ、そんなによい案ですかね?私の考え方が間違っているようでしたら、ご指摘いただけると幸いです。私自身、この記事を読んでも、どこがどうよい案なのかよくわからないのですよ。

 

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