2025年02月10日

No.1961 (無料公開)これ、こういうふうに批判材料にされませんかね?

すでに矛盾が生じているように思います笑 気を付けないと、こういう風に批判されるのでは???

以下のコラムでもお伝えした通り、芝浦電子に敵対的TOBを仕掛けたYAGEOのLAは西村あさひです。ニデックに敵対的TOBを仕掛けられている牧野フライスのLAも西村あさひです。一方では攻めるほうのLA、一方では守るほうのLA。どこかで矛盾が生じ、その矛盾を相手方のアドバイザーに突っつかれるリスクがあります。というか冒頭でも書いた通り、すでに矛盾が・・・。

https://ib-consulting.jp/column/5424/

牧野フライスはニデックに対して、

・年内最終日にTOB提案をするなんて、まるでサタデーナイトスペシャルじゃないか!

・検討時間が足りない。TOB開始時期を4月4日から5月9日に延期せよ!検討期間を3か月じゃなくて4カ月にしろ!

・TOB成立要件の下限を総議決権の過半じゃなくて2/3に引き上げよ。強圧的だ!

と主張しています。一方、西村あさひが攻めるほうのアドバイザーとなっているYAGEOのTOB提案は以下のとおりです。

TOB価格:4,300円 ※2025年2月4日終値3,140円に対して36.94%のプレミアム

買付予定株数:上限なし、下限7,624,600株(50.01%)

TOB開始時期:2025年5月7日予定

公開買付期間:30営業日

TOB成立要件の下限は50.01%ですね笑 TMIの岩倉弁護士に「牧野フライスさんのLAである西村あさひがLAとなっているYAGEOのTOBも下限が50.01%ですよ」っていつか指摘されそうです。そしてTOBの開始時期は5月7日ですが、そもそもTOB提案が公表されたのは2月5日なので、TOB開始までに与えられた検討期間はおよそ3か月です。ニデックの提案は12月27日ですが、まあ実質的な検討は年明けからだとしてもTOB開始日である4月4日までは3カ月間の検討期間が与えられていますから、一緒ですね笑

そして以下も。

台湾電子部品のヤゲオ、芝浦電子にTOB 同意なき買収へ

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM05BYW0V00C25A2000000/

ヤゲオによると2024年9月ごろに協業の検討を始め、経営陣などによる面談を複数回要請したが、芝浦電子側が応じなかったという。そこで12月30日に買収提案をしたもようだ。手続きは経済産業省の「企業買収における行動指針」に基づいて進めているとしている。

YAGEO自身も認めています。

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS02620/bd60b7e0/01d1/4da9/9963/ae9735046c32/140120250205564357.pdf

本取引について対象者取締役会と友好的に協議することを目的として、2024年12月30日に、対象者の取締役会に対して本取引に関する意向表明書(以下「本意向表明書」といいます。)を提出いたしました。

西村あさひがLAとなっているYAGEOの買収提案時期は、ニデックが12月27日(金)であったのに対して12月30日(月)です。もっとひどい笑 まあもちろんYAGEOが提案を公表したのは2月5日ですから、公表していないだけまだマシとも言えるのですが。

「対応している弁護士が違うんだ!」って主張しても世間は「いやいや。LAは西村あさひの●●弁護士じゃなくて、西村あさひって書いてあるやん。」って思うかもしれませんね。

このように同時期に攻める案件と守る案件の両方のアドバイザーになると矛盾が生じることもあります。これからは弁護士事務所も高度なコンフリクトチェックが必要になってくるでしょう。ムリか笑
 

 

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